· 

犬のワクチンについて

犬のワクチンには色々な種類があります。

まず、狂犬病です(こちらは法律で接種義務があります。)

 

混合ワクチン(こちらは任意接種)、中でもコアワクチンとして完全室内飼育でも接種すべきものとしてジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬アデノウイルス感染症(犬伝染性肝炎を含む)があります。国内での発生していて死亡率が高いものです。特効薬がありません。

 

 ではワクチンをいつ、何回接種すべきなのか。

世界小動物獣医師会(WASVA)のワクチネーションガイドラインは、生後6~8週目から数週間間隔で生後16週齢過ぎまで接種し、その後、生後半年~1歳に再接種と言うやり方が推奨されています。

 

その後は多くのワクチンメーカーは1年毎の接種を推奨しています。

一昔前はアメリカでは三年に一回で良いと見聞きしてました。

でもアメリカの接種率と国内での接種率が雲泥の差なのに同じでいいのって意見もありました。

抗体価が下がらなければ接種しなくても良いするの意見が主流になってきているようです。

 

下がっていれば追加接種、下がっていなければ接種不要となるのですが、、、

ワクチネーションガイドライン通りに接種していればそうそう下がることはないそうです。

(メーカー推奨ではありません、あしからず)

 

では抗体価は下がっているのか?下がらないのか?は測定しないとわかりません

 

調べるのには検査所へ送るかキットを使って検査する必要がありますが、

今回は病院でキットを使って検査してみました。

 

基本的に4つあるの紫のスポットの一番右より左3つが濃ければ十分抗体が有るという判定になります。(上記のコアワクチンの感染症のみの検査になります。コロナウイルスやパラインフルエンザウイルス、レプトスピラは判定できません。)

 

これはうちで飼っている犬の検査結果です。今年の夏で2歳になります。初年度の最終接種を約4ヶ月齢で行い、1歳齢で追加接種をしました。

左3つが全部濃い色で出ています。

 

こちらの子は1歳齢、2歳齢で一回ずつ、ワクチンを接種しています。今年も接種しないと駄目ですか?との事で検査させていただきました。

3つとも濃いので今回は接種を見送りました。

こちらは3ヶ月齢に二回目、2歳齢と8歳齢に追加接種を行ったワンちゃん、今年10歳です。一番左が一番右より薄く抗体が不十分と言う結果となり、追加接種が推奨される状態です。

 

正直、2年前に接種してるのにと驚いています。

三番目の子はもしかしたらワクチンに対して反応が鈍い子なのかもしれません。

 

ワクチンをあまり接種したくないと言う方、ワクチンにアレルギー反応を起こすワンちゃん、しばらくご無沙汰になっている子、接種すべきかどうするかと迷ってる方は検査で確認してみてはどうでしょうか?

 

ただし、検査をして陰性となると、検査代+ワクチン代となってしまいます。

また、反応が悪いかもと疑う子には数週間後の再検査をおすすめします。

 

そんなお金かけて迷うことする位ならメーカー推奨の毎年接種したらよかんべ~ってのも、もちろんありです。

 

なお、検査が2~5分間隔で何回も処理しなくてはならず、30分弱かかります。

暇な時はその時に検査しますが、待っていられない、もしくは混んでいる時は診察時間が終わってから検査し電話で御報告をいたします。

ご了承下さい。