· 

狂犬病予防の接種猶予証明について

狂犬病の予防接種の督促が送られて、予防接種を受ける方が来院されています。

 

たまに、老齢なので猶予証明を出してくれ、と言われることがあります。

しかし、老齢の犬だから猶予するものではありません。

 

接種出来ない犬は、咬傷事故を起こして間もない犬。(鑑定の必要があります)

重篤な疾病に罹っている犬。(死期が近いと予想される犬)

ワクチンアレルギー(アナフィラキシーショック)の既往がある犬。

妊娠中の犬。

などです。

 

高齢だから予防接種が体に悪いという事はありません。

狂犬病ワクチンは不活化ワクチンなのでそれが元に狂犬病が発症する事はありません。

 

ヒトでも高齢だからと言って肺炎球菌のワクチンやインフルエンザワクチンの接種できない、

と言うことはありません。

 

また、室内飼育だから接種しなくて良いと言うものでも有りません。

 

狂犬病ワクチンを接種したことが、原因で体調を悪くするものは

基本的にアレルギー反応、アナフィラキシーショックなどです。

 

持病のある犬の場合はかかりつけ医と相談して接種の可否を決めてください。

 

P.S.

心臓病だからとかで接種猶予?とか相談されましたが、それでは高血圧の人も接種不可です。

基本、人間の場合でも接種不可の場合、例えば免疫抑制状態、抗がん剤使用時、死期が近い状態かと。

元気で食欲があって通常の生活が遅れている場合は高齢であっても接種義務があると思いっています。逆にワクチンを接種できない状態は重篤な状態です。

 

人間で70才以上の方がコロナワクチン接種を拒否されませんよね?