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毛色の薄い猫の皮膚癌

白やクリーム色の毛色の猫、また、鼻鏡(鼻の頭)がピンクの猫は外飼や放し飼いで長時間日光に晒されると癌になる場合があります。

特に毛の薄い耳の先、鼻鏡、まぶたに出来やすいです。

自分の経験では、まぶたに出来た症例はありません。

日光には紫外線が含まれておりビタミンD合成や殺菌なども期待できますが、DNAを損傷する場合もあります。

大分前にオゾンホールが問題になり南半球の白色人種の方は皮膚癌のリスクが高まるとのことで、警戒されていた記憶があると思います。

特に、夏場は紫外線が多くなりますので余計に注意が必要です。淡色の猫に限らず、猫も室内飼育をお願いします。

耳の先にまだ皮膚癌ではないと思いますが、紫外線による脱毛発赤が認められます。

炎症(DNA損傷)から修復を経て治癒が普通ですが、修復過程でうまくDNAの異常が治らない場合に癌化します。

人は毎日何個もがん細胞はできるそうですが、修復や細胞死などでがん細胞を増えないようにして、健康に過ごせていると聞きます。

炎症を起こさなければリスクは減らせます。