犬猫ともに誤飲誤食は多いのですが、今回は初めての消化管内異物症例です。
嘔吐して、食欲不振の若齢犬。
仕事で使うウレタン系の接着剤を数日前に咥えていたのを見ていて、
食べたのかはわからないが、口は汚れていたとのこと。
レントゲンでは胃に食塊と思われるものが写り、触診でも胃が硬い感じでした。
2日後に嘔吐はないが食欲低下は継続していて、レントゲンの映像が変化ないので開腹しました。
胃の入口から出口まで胃の形に固まってしまっていて、胃切開の幅も大きく取り、鉗子などで出そうにも動きません。
最後は胃の中でウレタンをメスや剪刀で分割して、出せそうな所で胃に手を入れて出しました。(もちろんその後は手袋替えてます。)
大型犬なのですごく大変でした。
ウレタン系接着剤を飲むと大変なことになると一つ勉強になりました。

腹背方向の撮影。
胃内容物がいっぱいです。

ウレタン系の接着剤が胃の中でかたまったものの全容です。
幅は20cmくらいあります。