先月は外陰部の手術が重なりました。 今回はオス猫の尿道閉塞です。 猫は犬や人に比べて膀胱結石ができやすいのですが、尿道に石が詰まって急性腎不全になることが時折あります。...
つい先日も、消化管内異物の症例を上げましたが、今回は猫ちゃんです。 嘔吐が続いていたので、入院で治療しましたが嘔吐が継続したのでバリウム造影にて腸閉塞を疑い試験的開腹→摘出しました。紙?スポンジ?の様のもので閉塞していました。...
雌の猫で特に若齢時に避妊をしていない場合、乳腺にしこりを見つけることがあります。 詳しくはCat Ribbonを御覧ください。 最近、2例の来院が見られたので書いてみます。 どちらの症例も高齢猫なのですが、一頭は若い時に避妊しているとのことでした。なので、本当に乳癌なのかとのセカンドオピニオンを求めて来られました。...
東京に勤務していた時は結構見た記憶があるのですが、開業してからはあんまり見なくなった寄生虫としてコクシジウムがあります。 東京ではブリーダーなど多頭飼育が多かったからなのかなあ?...
前回はくくり罠における壊死の2例を載せましたが今回は交通事故による骨折です。 前腕部の橈骨尺骨の骨折です骨の真ん中あたりでほぼ真っすぐに骨折しており、ズレもすくないので比較的手術がしやすい症例です。 が、外科が得意、整形外科が得意な訳ではありません。 なにせ一人で整形外科するのってとても面倒くさいのです。...
血球計算機を新調して数日なのですが猫の嘔吐を主訴に来院された値です。 MCV(赤血球の大きさ)がすごく小さいです。 ここまで小さい子は初めてです。大体は40fl前後です。(機器によって正常範囲はかわりますが) 貧血も多血症でも無いので生まれながらなのかもしれません。 定期的な検査をお勧めしました。...
犬の甲状腺機能低下症についてはブログで書いたことがあるのですが、今回は猫の亢進症です。 甲状腺は喉にある臓器で甲状腺ホルモンを分泌しています。 このホルモンが過剰に分泌されるのが機能亢進症です。...
ここ数ヶ月人の新型コロナウイルス感染症COVID-19が全世界で流行していますが、ここでは猫のコロナウイルスについてです。 猫のコロナウイルス感染症で致死率の高いものに猫伝染性腹膜炎があります。 ワクチンはありません。ヒトには感染はしません。 特効薬もありません。 胸やお腹に水が貯まるウェット型と貯まらないドライ型があります。...
最近、石川町内で風邪の症状を訴える重篤な状態の猫が何例も来院されています。 猫カリシウイルス感染症です。 家庭内で集団感染をして何頭も亡くなっている家庭もあるそうです。 2つの症例では白血球、血小板数が激減していて、貧血も認められました。 (うち1例は白血病ウイルスの感染もみとめられました。)...
猫の飼育頭数の増えています。 それに伴い、多頭飼育されるご家庭も増えていると思われます。 これから猫を飼う方、増やそうとしている方で気を付けなければいけないことの一つに感染症があります。 三種混合ワクチンは全部の猫が接種を推奨されますが、飼育環境によってはそれ以外のワクチンも必要となります。...